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旅ブログ 青森

植田仁です。
一人旅で日本全国を旅しました。
私のテーマは「地産地消」。
植田仁の日本を知る〜熱血一人旅ブログ〜では、各地の風土や文化に根差した食を堪能し、
その土地ならではの魅力を探る旅の記録をお届けします。
地元で愛される郷土料理を味わい、造り手の想いが詰まった地酒や地ビールを楽しむことで、
地域の個性を深く感じ取ることができるのです。
素敵な風景や出会った人々とのエピソードも交え、旅先の空気を皆さんに伝えられたら嬉しいです。
さあ、日本の味と文化を巡る旅へ一緒に出かけましょう!

今回は青森県の旅をご紹介します。

三内丸山遺跡|縄文の風が吹く、1万年前の記憶に触れる場所

青森県青森市にある三内丸山遺跡は、約5500年前〜4000年前の縄文時代の大規模集落跡。
1992年の発掘調査によってその存在が明らかになり、日本の古代史を揺るがす発見として一躍脚光を浴びました。
特に注目を集めたのは、6本の巨大な柱で支えられた「大型掘立柱建物」。
当時の人々が、驚くほど高度な木造建築技術を持っていたことが分かります。

遺跡内には、復元された竪穴式住居や高床式倉庫が点在し、まるで縄文時代にタイムスリップしたかのよう。
ガイドツアーや体験学習も充実しており、土器づくりや縄文食の再現まで楽しめます。

2021年には「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産にも登録され、国際的にも注目される歴史スポットです。
自然と共に生きた縄文人の暮らしを感じながら、静かに流れる時に耳を傾けてみてください。

酸ヶ湯温泉|千人風呂と硫黄の香りに包まれる、青森の秘湯

青森県青森市の八甲田山麓にある酸ヶ湯温泉は、開湯から300年以上の歴史を持つ“湯治場の聖地”。
標高約900mという高地にあり、四季折々で表情を変える雄大な自然とともに、全国の温泉ファンから絶大な支持を集めています。
最大の魅力は、男女混浴の大浴場「千人風呂」。
その名の通り、1000人が入れるほど広いと言われるこの浴場は、歴史を感じさせる木造建築と、白濁した強い硫黄泉の香りが特徴です。
湯は強酸性で、「癒し」より「効く」感覚。神経痛やリウマチ、皮膚病などに効能があるとされ、昔から多くの人々が療養のために訪れてきました。

冬季は豪雪地帯としても有名で、時には積雪が5メートルを超えることも。
その雪景色の中で浸かる湯は、まさに別世界です。都会の喧騒を忘れ、身体の芯から温まる体験が、ここにはあります。

青森県立美術館|アートと自然が調和する、白い美の聖地

青森市郊外、三内丸山遺跡に隣接する場所にある青森県立美術館は、土地の記憶と現代アートが融合する、唯一無二の美術館です。
2006年に開館し、建物の設計は青森出身の建築家・青木淳氏。
白を基調とした地下空間のような構造は、縄文遺跡の発掘現場をイメージしており、まさに“地層の中に広がる美”を感じさせます。
所蔵作品には、青森ゆかりの世界的アーティスト**奈良美智(ならよしとも)**の大型作品《あおもり犬》が有名。
高さ8.5メートルの白い犬の彫刻は、美術館の象徴として親しまれています。
他にも棟方志功や成田亨といった、青森が生んだ偉大な表現者たちの作品が多数収蔵されており、芸術と郷土の深いつながりを実感できます。

自然光と静けさに包まれながら、アートと向き合う贅沢な時間。
喧騒を離れ、自分の内側と対話したくなるような、そんな場所です。

奥入瀬渓流|水と緑が織りなす、奇跡のような癒しの風景

青森県十和田市に位置する奥入瀬渓流は、十和田湖から流れ出す全長約14kmの清流で、四季折々の美しい自然が広がる名所です。
特に新緑や紅葉の季節には、苔むした岩とせせらぎが織りなす風景がまるで絵画のようで、多くの人々を魅了します。
渓流沿いには「雲井の滝」「阿修羅の流れ」など名スポットが点在し、歩いて巡るだけで自然の芸術と出会えるのが魅力。
整備された遊歩道は初心者にも歩きやすく、ゆったりと流れる時間の中で心と体をリセットできます。

また、豊かな水と森の生命力を肌で感じるこの場所は、まさに“癒しの道”。川の音を聞きながら深呼吸をすると、自分が自然の一部に溶け込んでいくような感覚に包まれます。
忙しい日常を抜け出して、五感で自然を味わう旅に出かけてみませんか?